丹羽,渡邊
共創的アプローチによる身近な課題の解決を支援する。
共創的プレゼンテーション支援、共創的ペーパーレス会議支援、共創的遠隔ケア支援
プレゼンテーション支援、会議支援,共創支援、遠隔介護支援
PC、スマートフォン、タブレットデバイスなど、普段我々が身近に利用するデバイスを用いた共創的なアプリケーションの開発を行っている。 共通の課題をもつ関係者が、共にその課題を解決するための支援を目的としている。 開発したアプリケーションを実環境に適用し、ユーザからのフィードバックを即時反映させるといった、ユーザと共に創る開発方針が特徴的である。
共創的なプレゼンテーション環境の構築に取り組んでいる。 発表時の状況や未知のコンテキストにも即応可能なプレゼンテーションのために、スライドショー中でもPowerPoint上でスライドオブジェクトを操作可能にするシステムを実現した。 発表会場、時間、目的、機材、発表者および聴講者の状態といったコンテキストに加えて、聴講者からの予測困難な質問対応、不意の説明対応といった未知のコンテキストに対応するためには、聴講者の注意の制御に加えて、状況に応じた即応的なスライドの再構成を実現する必要がある。 状況に応じた即応的なスライドの再構成を実現するために、スライドオブジェクトを発表中に操作する機構や、発表者の実像をオーバーレイする機構を開発した。 これら機構を効果的に利用することで、発表者および聴講者による共創的なプレゼンテーションが実現できる。
対面式会議を対象とした、タブレット端末を利用した会議支援システムとして、会議資料閲覧システムの開発を行なっている。 一般的に会議は紙の資料を用いるが、印刷や準備に多くの時間を割く必要がある。 資料を電子化することで、これらの労力を削減し、紙の資料ではできない支援を行う。 例えば、資料の同期、ポインタの同期、仮想的な会議室、資料の保護などがある。 それぞれの機能の有効性について議論し、会議を支援する新たなシステムデザインに取り組んでいる。
共創的アプローチによる身近な課題の例として、遠隔地に住む高齢者とのコミュニケーションの課題があり、この課題の解決に取り組んでいる。 このようなコミュニケーションを支援するため、介護者と遠隔の高齢者の間で発生する非対称性に着目している。 この非対称性は介護者と高齢者それぞれの通信環境や ICT 機器への慣れ等の差から生じている。 この非対称性を考慮した遠隔介護支援システムを開発している。 このシステムは高齢者による操作を一切必要とせず、介護者が遠隔からすべての機能を操作することができる。 これは高齢者のストレスを軽減するためである。
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