WebRTC SFUに基づくウィンドウ画面共有システムの実装
Implementing a System for Sharing Window Information Using WebRTC SFU
岩田 知, 大囿忠親, 新谷虎松

アブストラクト

協調作業では参加者個人のPC画面を共有することによって作業の効率化が期待できる.特にウィンドウ単位での画面共有は,デスクトップ単位での画面共有と比較すると必要な情報のみを共有することができる点でより有用である.例えば,他者の画面を閲覧するユーザは,自分のデスクトップ上における作業領域および閲覧性を確保することができる.しかしその一方で,どのウィンドウを誰と共有するのかといった共有の開始に必要な手続きが煩雑になり,管理も困難になってしまう.また,リアルタイムな画面共有にはPeer-to-Peerのストリーム配信が有効である.しかし,複数のウィンドウ画面を複数人に配信するウィンドウ単位での画面共有では,共有する端末が増加することで,配信する端末に高い負荷がかかってしまう. 本研究ではウィンドウ単位での複数の画面共有におけるこれらの課題を解決することを目的として,グループ単位で画面共有を行うためのグループ共有管理インタフェースおよびストリームのブロードキャストをサーバに行わせるWebRTC SFU(Web Real-Time Communication Selective Forwarding Unit)の導入を行った.本稿では開発したグループ共有管理インタフェースおよびWebRTC SFU導入に伴い開発したストリーム管理機構について述べる.また,本システムを用いて画面配信を行った際に使用したメモリ量を,配信する端末の負荷として計測することで,WebRTC SFU導入の効果について評価した.以下,ウィンドウ単位での画面共有をウィンドウ共有,配信する端末を配信端末,閲覧する端末を閲覧端末と呼称する.