WebRTC 技術に基づくアプリケーション仮想共有機構の提案
On a Virtual Control Mechanism for Sharing Native Applications Based on WebRTC
岩田 知, 大囿忠親, 新谷虎松

アブストラクト

アプリケーションの画面や操作を共有するシステムは協調 作業を行う際に有用である.また,そのようなアプリケーシ ョンの共有システムに関する研究が盛んに行われている.し かし,それらのシステムは,特定のアプリケーションを対象 に共有するものである.例えば,松原らの研究(1)では,地図 アプリケーションを対象として共有するシステムを提案して いる.それらのシステムは,対象のアプリケーションを共有 する場合には有用であるが,アプリケーションごとに異なる システムが必要となる.また,対象外のアプリケーションを 共有する場合は,リモートデスクトップのようなデスクトッ プごと共有するシステムなどが必要である.しかし,リモー トデスクトップでは,共有したいアプリケーションのウィン ドウリサイズやコンテンツの拡大など,本来の作業とは関係 のない操作が必要となる場合があり,不効率である. 本研究では,不特定なアプリケーションウィンドウを共有 するシステムを開発することで,協調作業を支援することを 目的とする.そのために,本研究では WebRTC を用いたリア ルタイムなアプリケーションの共有機構を実装した.本稿で は実装した機構の概要について述べる.また,本研究では実 装した機構をアプリケーション仮想共有機構と呼称する.