【柱1】インスタントメッセンジャーを用いたエージェントインターフェースと電子商取引への応用

本柱では,AOL Instant Messenger,MSN Messenger,iChatに代表されるインスタントメッセンジャーを用いた,人間とソフトウェアエージェントとのコラボレーション機構を開発する.応用として,電子商取引における入札支援システムを構築する.

技術的に取り組むべき課題としては,以下の点があげられる.

    課題1:既存の標準的なプロトコル(AIM,MSN Messenger,Yahoo Messenger)との通信方法
    課題2:エージェントに対するコマンド(命令)の設計
以上の課題に対して,我々は,Jabber技術を用いる.Jabberは,既存の標準的なプロトコルに基づいてXMLベースの通信を行うことができるサーバー技術である.Jabberを用いることによって,課題1は解決できる.また課題2に関してもXMLベースのコマンドを構築する.

IMを用いて,ソフトウェアエージェントと人間が協調してタスクを達成する場合,ソフトウェアエージェントと人間のどちらが意思決定を行うかが,重要である.ソフトウェアエージェントは,コンピュータシステムであるから,一般に迅速かつタイミングのよい意思決定が可能である.一方,人間は,時間は要するが質の高い意思決定をすることが可能である.すなわち,ソフトウェアエージェントの意思決定と人間の意思決定にはトレードオフが存在する.特に,動的に変化する環境でタスクを遂行するためには,ソフトウェアエージェントの迅速な意思決定と人間の質の高い意思決定を,適切に切り替える必要がある.本研究では,動的確率ネットワークに基づくユーザモデルを用いて,ソフトウェアエージェントの自律性を調整する機構を実現する.応用として,電子商取引における入札・商品監視支援機構を実現する.


Shintani lab. 2003